Make Up FX 特殊メイク

Make Up FX 特殊メイク

『特殊メイク』誰もが一度は聞いた事がある言葉では無いだろうか? 映画やテレビ・CMなどで使用される特殊メイク。でもその言葉を聞くと血みどろの ゾンビや恐ろしいモンスターを想像しがちだが、若いモデルを老人に老けさせたり、 モデル自身の面影を消し、全く違う人物に変身させたりとその技術は様々である。 特殊メイクの業界ではフォームレイテックス(発泡ゴム)と言う素材を使用するのが 一般的だが、シリコン素材を使用してのメイク技法もさらにリアルを追求出来る ものである。今までの技術は特殊メイクされた人間を近くで見ても、 何かを貼付けているのがわかってしまうものだったが、シリコンを使用する事に より特殊メイクだと気づかれない程のクオリティーまで仕上げる事が出来る。 更に技術の進化によりクオリティーだけでは無くメイク時間を短縮させる ことにより、モデルへの負担を減らす事が出来る様になった。

マスクの成形 まずはベースとなるモデルの顔型を取ります。 茶色く見える方が石膏で出来たマスターモールドとなる粘土彫刻用の顔型です。粘土原型が分かりやすい様に茶色いペイント材を塗っています。右側のグレー色の型はマスクを制作する時に熱を加えるため、樹脂で出来た顔型になります。
彫刻 茶色の石膏型に特殊な粘土で原型を彫刻して行きます。原型制作をする時に、モデルの表情に合わせマスクが滑らかに動く様に、モデル本人の骨格や筋肉、皺が出来る部分のポイントを意識しながら制作して行きます。 ある程度の原型制作が終わった所でグレー色の樹脂型に粘土を移し替えます。
リアルな肌へ 細かな部分の皺や毛穴も制作し、よりリアルな肌へと仕上げて行きます。 実際にメイクする時は肌の上に偽物の素材を貼付けるので、特に肌とマスクの境目には十分に気を付けながらブレンドして行きます。
粘土の型を取る 粘土彫刻が完成したら黒い粘土で土手を作り、同じグレーの樹脂素材で粘土の型を取って行きます。硬化まで1日かかる作業を3回程繰り返しながら厚みをつけていきます。
発泡ゴムの流し込み 硬化後、型同士をこじ開けて中の粘土をきれいに掃除していきます。型同士を合わせると粘土があった部分が空洞になります。その中に発泡ゴム、またはシリコンを流し込み成形していきます。今回のメイクでは一般的な発泡ゴムを使用しています。
顔型を取る オーブンで約6時間程乾燥させた後、型を開けるとスポンジ状のマスクが出来上がります。ここまでの下準備で約2週間程の制作になります。
メイクアップ メイク当日、出来上がったマスクを特殊メイク専用の接着剤で顔に貼付けて行きます。貼付けた後はエアーブラシでペイントしたり、ドオランなどを使って細かく陰影をつけて行ったりします。
ヘアーワーク ペイントが完成したら仕上げのヘアーワークです。今回のメイクは狼男なので顔のまわりにも毛を貼付けながらモデル自身の髪の毛も立たせていきます。2時間のメイクを経て〜完成!!

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